第75回日本産科婦人科学会学術講演会(JSOG 2023)での口頭発表に関するお知らせ
細胞内小器官であるミトコンドリアを新しいモダリティとして開発するバイオテクノロジー企業のルカ・サイエンス株式会社(以下、ルカ・サイエンス)は、2023年5月12日から14日まで、日本東京で開催されるJSOG 2023で口頭発表されることをお知らせします。
発表内容は以下の通りです。
演題:
単離ミトコンドリアによる細胞胎盤増殖因子(PlGF)の増加:胎児発育不全(FGR)治療の可能性
発表者:
Dr. 松宮 陽輔, LUCA Science UK
概要:
FGR(罹患率:妊娠の約8%)は、死産の最も一般的な原因であり、慎重なモニターと分娩以外に治療法はない。FGRの主な原因は、酸化ストレス増加を伴う胎盤不全とミトコンドリア機能障害である。我々は、PBMCより単離されたミトコンドリアが胎盤のBeWo細胞に取り込まれ、胎盤の健康状態を示す臨床的なマーカーである胎盤増殖因子(PlGF)を著しく増加させることを確認した。
目標:
私たちの長期的な目標は、胎児のミトコンドリアは母親から受け継がれるという事実を活用することで、母親のPBMCから分離したミトコンドリアを使うことで、FGRの治療法の可能性を探求することです。
こちらの発表により松宮先生は日本産科婦人科学会より「JSOG大会賞」を受賞した。
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