World Mitochondria Society (WMS) 2022 Annual Meetingでの口頭発表に関するお知らせ
新しいクラスのミトコンドリア医薬を開拓するバイオテクノロジー企業であるルカ・サイエンス株式会社(以下、ルカ・サイエンス)は、2022年10月27日の14時(中央ヨーロッパ時間)からドイツ・ベルリンで開催されるWMS 2022 Annual Meeting - Targeting Mitochondriaで口頭発表することをお知らせします。
ルカ・サイエンスは、iMIT法(Intact Mitochondrial Isolation Technology)により単離したミトコンドリア(Q)の特徴と抗炎症効果について発表します。また、ルカ・サイエンスの発表に続き、共同研究者である東京農工大学の太田善浩准教授が、iMIT法について発表します。
ルカ・サイエンスの発表内容は以下の通りです。
題名:ミトコンドリアの移植と転送
1. 新規手法で単離された凍結ミトコンドリアの特性評価
本発表では、市販のミトコンドリア分離キットで単離したホモジナイズドミトコンドリアと比較して、Qは高い品質を保ったまま凍結保存できることを明らかにしました。凍結保存・解凍後でも、Qは高いATP産性を示し、チトクロームCオキシダーゼとクエン酸合成酵素の活性測定により外膜・内膜の完全性が保たれていることが確認されました。また、24時間培養後のレシピエント細胞へのQの取り込みは、qPCRによる外来性mtDNA数の測定により、より高いことが示されました。
2. マクロファージ様THP-1細胞における新規方法で単離されたミトコンドリアの抗炎症効果
本発表では、ミトコンドリアQを取り込んだヒトM0 THP-1細胞が、ATP産生を促進し、またLPS刺激によるサイトカイン分泌(IL-1β、IL-6)を調節することにより、用量依存的に抗炎症作用を示すことを明らかにしました。
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